【補助金申請の強い味方】補助金コンサルタント│内容や悪質業者の見分け方

企業成長や事業継続のための手段として用いられることの多い「補助金」。
財団や全国の行政が行う補助金のなかから自社に合う補助金を探し出し、事業計画書などの必要書類を作成・提出するなど、申請までには多くの手間と時間が必要になります。
企業によっては、補助金は活用したいけれど、時間がなくて難しいというケースもあるでしょう。

そのような場合には、補助金申請の強い味方である「補助金コンサルタント」への相談がおすすめです。
しかし、なかには企業を狙う悪質なコンサルタントもいるため、相談をすることに不安を感じる方も少なくありません。
そこで今回は、補助金コンサルタントの仕事内容や、依頼するメリット・デメリットを解説します。
悪質なコンサルタントを見分ける方法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。

1.補助金とは?

「補助金」とは、財団や全国の行政が行う「事業者の取り組みをサポートする支援制度のこと」で、各政策目標にあわせたさまざまな分野で公募が行われています。
補助金申請では、公募要領に基づく審査が行われ、審査で選ばれた事業者のみが補助金支給を受けることができます。
代表的な補助金は、以下の通りです。

補助金名 補助金概要
小規模事業者持続化補助金 小規模事業者が販路拡大や生産性向上を目指すときに活用できる補助金
事業再構築補助金 事業転換や新分野転換などの事業再構築を行うときに活用できる補助金
ものづくり補助金 経済社会の変化や制度改革に対応する取り組みを行うときに活用できる補助金
IT導入補助金 業務の効率化や生産性向上を目的としたITツールを導入する際に活用できる補助金

類似する支援制度の1つに、従業員の雇用や労働環境の改善をサポートする支援制度である「助成金」があります。
助成金の申請サポートは「社会保険労務士」の独占業務と法律で定められているので、助成金を利用する場合には、補助金コンサルタントではなく「社会保険労務士」へ相談しましょう。

2.補助金コンサルタントとは「補助金のプロ」のこと

補助金コンサルタントとは一般的に「補助金のプロ」のことをいい、主に以下のようなサポートを行っています。

・企業状況や規模、業種にあわせた最適な補助金の提案
・事業計画書や経営革新計画など必要書類の作成サポート
・補助事業実施に係る伴走支援

コンサルタントによっては、「補助金申請に関わるアドバイス」や「補助金申請までのスケジュール管理」を請け負い、依頼主である企業が業務に集中できる環境作りをサポートしてくれます。
補助金コンサルタントになるために必要な資格などはなく、行政書士や社会保険労務士などの士業や経営コンサルタントなどがサービスの1つとして提供していることが多いです。

3.補助金申請に補助金コンサルタントは必要?

補助金の申請にコンサルタントは必須ではありませんが、依頼する利点は多くあります。
補助金を申請するためには自社に合う補助金の情報収集・選定から始まり、必要書類の作成・提出など多くの手間と時間がかかりますが、補助金コンサルタントへ依頼すると、この手間と時間を少なくし、コア業務に集中できるためです。

自社に補助金の専門部署がない場合や、プロの力を借りて少しでも採択率を上げたい場合にも、補助金コンサルタントへの相談がおすすめです。
自社に合う補助金はあるのか、どうやって活用すれば企業成長につなげられるのか、申請はどう進めればよいのかなどでお悩みの方は、補助金コンサルタントへお気軽にお問い合わせください。

4.補助金コンサルタントに依頼するメリット・デメリット

補助金コンサルタントへ依頼することで企業が得られるメリットと、覚えておきたいデメリットについて見ていきましょう。

4-1.補助金コンサルタントに依頼するメリット

補助金コンサルタントへ依頼することで、企業は以下5つのメリットを得ることができます

・自社の状況に合った補助金を提案してもらえる
・補助金申請に必要な書類の作成をサポートしてもらえる
・補助金が採択されやすくなる
・補助金申請にかかる時間を短縮し業務に集中できる
・補助金受給までの資金繰り相談などもできる

ここからは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

4-1-1.自社の状況に合った補助金を提案してもらえる

全国で実施されているさまざまな補助金のなかから、企業状況や事業内容に合った補助金を提案してもらえます
補助金の策定においては、企業分析やヒアリングが行われるため、補助金と政策目的との関連のほか、自社の新しい強みを見つけられることもあります。

合同会社SCSでは、補助金の策定・提案だけでなく、企業に合った「補助金計画」のご提案を行っております。
補助金の活用方法にお悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。

4-1-2.補助金申請に必要な書類作成のサポートをしてもらえる

必要書類の多くは自社で調査や分析をしなければならず、作成に時間がかかってしまいます。
記入方法も複雑になっており、自社の目的や伝えたいことをしっかりと表現できないこともあります。

補助金コンサルタントのサポートを受けると、自社の申請目的や事業内容を内部目線と外部目線の両面をとらえて、しっかりと組み込んだ説得力のある書類を作ることが可能です。
また、プロからのコンサルティングを受けて作成した事業計画は、補助金申請だけでなく、その後の企業指針としての役割も期待できます。

4-1-3.補助金が採択されやすくなる

補助金コンサルタントは、採択率が少しでも上がるように「補助金の政策目的と事業内容が合っていること」と「説得力のある事業計画であること」を意識した補助金申請を行います。
審査ポイントや加点項目を熟知しているプロのサポートを受けることで、補助金の政策目的にあった事業であることをアピールでき、採択されやすくなります

4-1-4.補助金申請にかかる時間を短縮し業務に集中できる

補助金申請を行う場合には、まずどのような補助金があるのか、自社に合うものはどれかなどの調査を行うことから始めます。
その後、補助金の公募要領を読み込み、政策目的にあった補助事業であるかなどの確認しなければなりません。
調査と確認を終えると、自社分析や必要書類の作成などの事務処理作業が始められるようになります。

このように、補助金申請を自社のみで行う場合には、多くの手間と時間がかかってしまい、本来の業務に集中する時間を確保するのが難しくなります。
補助金コンサルタントへ依頼することで、最適な補助金の提案や書類作成サポートが受けられるため、補助金申請にかかる時間を短縮し、業務に集中する時間の確保が可能です。

4-1-5.補助金受給までの資金繰り相談などもできる

補助金は、採択されてすぐに受給できるものではないため、補助事業を行うための「つなぎ資金」が必要です。
資金調達や融資に詳しい補助金コンサルタントなら、資金繰りの相談をはじめ、融資のための金融機関を紹介してもらえることもあります
資金繰りなどについても相談したい場合には、コンサルティング依頼前に相談が可能かどうかも確認しておきましょう。

4-2.補助金コンサルタントへ依頼するデメリット

補助金の採択率アップに大きな役割を果たす補助金コンサルタントですが、依頼する際には注意すべき点があることも覚えておきましょう。

4-2-1.プロへの依頼なので費用がかかる

補助金コンサルタントへ依頼する際には、費用が発生します
ただし、費用がかかる分、補助金申請にかかる手間や時間を短縮できる点も考慮しなければなりません。
成功報酬型の補助金コンサルタントの場合の費用相場は、以下のとおりです。

<成功報酬型の補助金コンサルタントの費用相場>
・着手金 5~50万円
・成功報酬 補助金額の10~40%

上記以外に、採択後の報告書作成などはオプション料金で設定されている場合もあります。

4-2-2.資料作成のための打ち合わせなどに時間がかかる

補助金コンサルタントへ依頼すると、具体的な事業計画書の作成に必要となる事業内容や、今後の事業展開についての打ち合わせが行われます
打ち合わせは複数回行われ、時間がかかります。

ですが、複数回の打ち合わせにより自社をより客観的に分析することができ、事業自体の質を高めることにつながるため、補助金の採択率アップが期待できます。

5.補助金コンサルタントはどう選ぶ?

補助金コンサルタントを選ぶときには、確認したい大切な3つのポイントがあります。
それぞれのポイントについて詳しく紹介します。

5-1.認定支援機関であるかどうか

認定支援機関とは、中小企業に対する専門知識や経験がある者として、国の認定を受けた支援機関のことをいいます。
認定支援機関は、補助金申請のサポートだけでなく、経営相談や専門的な課題を解決したいときにも利用可能です。

5-2.これまでの実績や採択率がどのくらいか

補助金コンサルタントを選ぶときには、実績や採択率について確認することが大切です。
特に、すでに申請したい補助金が決まっている場合には、その補助金に関する実績や採択率ができるだけ高いコンサルタントを選ぶといいでしょう。

また、士業の方が補助金コンサルタントを行っている場合、士業の職種ごとに得意な分野・不得意な分野があります。
実績や採択率だけでなく、得意・不得意などを確認してから、補助金コンサルタントを選ぶのがおすすめです。

5-3.どの段階までをサポートしてくれるのか

どの段階までサポートしてくれるかは、コンサルタントによって異なります
そこで、依頼する前に下記のポイントを確認しましょう。

・事業計画作成のサポートがあるか
・申請前の打ち合わせは何回ほど行われるか
・資料準備や最新情報を誰が調べるか
・電子申請のサポートはあるか
・交付申請のサポートはあるか
・中間報告や実績報告のサポートはあるか

特に、補助金採択後の手続きとなる「交付申請」「中間報告」「実績報告」に関しては、オプションとして別料金が設定されている場合があります。
事前に確認することで、報酬支払い時の思わぬ出費を防ぐことができます。

6.悪質な補助金コンサルタントの見分け方

「補助金コンサルタント」と検索すると「補助金コンサルタント 悪質」というワードが表示されることがあります。
補助金や助成金の申請代行業者のなかには、適切なサポートをしない悪質な業者がいるためです。
ここからは、悪質な補助金コンサルタントの見分け方について解説します。

6-1.相場と比較して高い料金が設定されている

悪質な補助金コンサルタント業者を見分けるためには、まず相場との料金比較を行いましょう。
補助金コンサルタントの相場は下記の通りです。

<補助金コンサルタントの依頼料金相場>
・着手金 5~50万円
・成功報酬 10~40%

相場と比較して料金が高い場合には、提供されるサービスやサポート内容、コンサルタントの実績を確認しましょう。
もし、料金と内容・実績が釣り合っていないようであれば悪質業者の可能性があります。

6-2.申請書の作成サポートしかしていない

補助金コンサルタントは補助金の選定から申請までのサポートをメインに、オプションとして採択後のサポートを行うことが多いです。
しかし、悪質な補助金コンサルタントの場合には「申請書の作成サポート」しかしていないことがあります
なかには、一度採択された申請書の企業情報部分のみを変更したコピー申請書を作成する「コピペ申請事業者」と呼ばれる業者が存在します。

このような業者に依頼してしまうことを防ぐためにも、補助金コンサルタントを選ぶときにはどの段階までサポートを受けられるのかをしっかりと確認することが大切です。

6-3.細かい質問に対しての回答が曖昧

どのようなサポートを受けられるか、補助金の必要要件を満たしているのかなどの細かい質問に対して回答が曖昧だった場合、悪質な補助金コンサルタントの可能性があります。

補助金コンサルタントは、補助金のプロなので補助金の必要要件や依頼者からの質問に対して、曖昧な回答をすることはまずありません。
悪質なコンサルタントでない場合でも、疑問に思っていることや相談に対して曖昧な回答しか貰えない場合には依頼先を再検討してもよいかもしれません。

7.補助金申請は合同会社SCSへお任せ!

補助金を活用してみたい方や、自社の強みを活かした補助金活用術が知りたい方は、補助金コンサルタントへの相談・依頼がおすすめです。
当社でも、補助金に関する疑問や相談に関するお問い合わせを受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。

また、当社は補助金申請を自社で完結したい方、補助金ビジネスに興味のある方向けの「補助金コンサルタント養成講座」をご用意しています。
今後起こりうる制度改革や経済社会の変革に対応できる、強い企業を目指している方におすすめの講座です。
補助金ビジネスに興味のある方は、まず無料のWEBセミナーにご参加ください。
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監修者プロフィール

補助金コンサルタント 上田 晃生

1977年生まれ神奈川県横浜市出身。
OA機器の営業から飲食業界に入り店長・統括等を経験し、経営コンサルタント会社へ転職。

2021年に合同会社SCSを設立し独立。

経営者の潜在的な要望を引き出し、事業拡大を実現する「コンサルティング型」によって、1年間で100件以上の補助金申請をサポートし、1憶5千万円以上の採択を実現。

最適な補助金の提案から受給まで、完全サポートしている。