JGrantsで補助金申請!メリット・デメリットや利用の流れを解説

電子申請システムの1つであるJGrants(ジェイグランツ)は、デジタル庁が運営しています。
テレワークの導入が広がった昨今、外出しなくても手続きができるJGrantsでも申請可能な補助金を数多く取り扱っています。

本記事では、補助金申請の際には活用したいJGrantsの概要、利用の流れ、メリット・デメリットについて解説します。

1.JGrantsとは?

法人や個人事業者を支援するために、国や地方自治体などによるさまざまな補助金の制度が設けられています。
これらの申請を円滑に行うためのシステムである、JGrantsについて解説します。

1-1.概要

JGrantsは、補助金申請に伴う書類の記入や郵送などの複雑な事務作業を、簡素化するための「電子申請」システムです。
登録や利用は無料で、WEBサイト上で補助金申請の手続きができます。

通常、行政手続きには本人確認や押印が必要であり、jGrantsの手続きにおいても本人確認は必須事項です。
そのため、システム上で本人確認を行う手段として、gBizIDアカウントの取得が必要となります。

gBizIDを利用すると、セキュリティ性の高い二要素認証(システムのログインを2段階で行う認証手段)を用いた本人確認ができ、押印も不要です。

1-2.利用環境

JGrantsを利用する際は、申請上のエラー等を防止するために利用環境を整えましょう。
下記のブラウザの最新バージョンをご利⽤ください。

Windows
  • chrome
  • firefox
  • edge

※エラーが生じる【InternetExplorerモード】は利用不可

macOS
  • chrome
  • firefox
  • safari
Android
  • chrome

2.申請できる補助金

日本ではさまざまな補助金制度が設けられており、国や地方自治体などが給付しています。
多くの補助金請求において電子申請が導入されており、一部の補助金では必須となっているなど、いまや電子請求が主流となっています。

JGrants公式サイトの「補助金を探す」から補助金を検索すると、一覧から利用したい補助金の募集期間を確認できます。
ここでは、電子申請にJGrantsを使用する補助金の一部を紹介します。

2-1.事業再構築補助金

事業再構築補助金の交付申請は、JGrantsを使用します。

新型コロナウィルス蔓延がもたらした経済社会の変化やその影響に対応するため、中小企業等の多くは、新分野展開・業態転換・業種転換などの事業再構築に取り組んでいます。
その取り組みを支援するのが、事業再構築補助金です。

2-2.小規模事業者持続化補助金

小規模事業者持続化補助金を電子申請する際は、JGrantsを使用します。
小規模事業者持続化補助金では、経営を持続するために計画を立て、販路を拡大したり、生産性向上に取り組んだりする小規模事業者に対して、一部経費の補助が受けられます。

2-3.ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金

ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金(ものづくり補助金)の応募申請は電子申請で行う必要があり、JGrantsが活用できます。
ものづくり補助金は、生産性向上のための取り組みに必要な設備投資の支援を目的としています。

3.JGrantsのメリット

補助金申請に伴う面倒な事務作業を簡素化できるJGrantsについて、具体的なメリット4つをご紹介します。

  • コスト削減できる
  • 情報収集がしやすい
  • 利便性が良い
  • ペーパーレス化できる

3-1.コストが削減できる

従来であれば、補助金を申請するために担当窓口へ行く必要があったり、申請書類をプリントアウトしたり、書類を郵送したりと、あらゆるコストが必要でした。
しかし、電子申請で手続きができれば、交通費、書類の郵送費などのコスト削減が期待できます。

3-2.情報収集がしやすい

さまざまな団体が実施している補助金制度は、申請期限などの情報や申請後の状況など、補助金ごとにそれぞれ確認が必要でした。
JGrantsを活用すれば、申請したい補助金の情報や申請状況などが、サイト上でまとめて即時確認できるため、迅速で円滑な手続きができます。

3-3.利便性がよい

WEB上で手続きができる大きなメリットは、時間と場所を選ばないことです。
近年はリモートワークも増えたため、外出不要で手続きができる電子申請は利便性がよいといえます。

また、gBizIDと連携することにより基本情報の自動入力も可能なため、申請のたびに同じ内容を記入する負担軽減が期待できます。

3-4.ペーパーレス化できる

電子申請のメリットの1つは、紙媒体でのやり取りが必要なくなることです。
システム上で作業できるため、過去に入力した申請情報や書類の押印も不要になります。

4.JGrantsのデメリット

従来の書類申請に比べるとメリットが多いJGrantsですが、デメリットを挙げるとすれば以下の2点でしょう。

4-1.gBizIDの取得が必須

JGrantsを利用するためには、gBizIDプライムまたはgBizIDメンバーの取得が必須となります。
アカウントの取得に必要な本人確認を保証するため、手続きには手間と時間がかかってしまい、面倒な作業がデメリットとして認識されていました。

一方で個人事業主はマイナンバーカードがあればオンライン申請でアカウント取得ができるようになるなど、gBizID取得のハードルは下がってきています

gBizIDについては、以下の記事をご参照ください。
GビズIDとは?アカウントの登録方法からできることまで分かりやすく解説!

【より便利に】gBizIDがリニューアル!基本~新しくなった内容を紹介

なお、gBizIDアカウントを書類送付で取得する場合は、申請完了まで時間がかかるためできるだけ早く取得準備を進めましょう。

4-2.アクセス急増などシステムエラーのリスクがある

補助金制度は申請期限があるため、期限間近はアクセスが集中しがちです。
アクセスが急増するとシステムエラーを起こす可能性が生じ、期限までに申請が間に合わないリスクがあります。

電子申請する際は、期限に余裕をもって準備を進めると安心です。

5.JGrantsで補助金制度を活用しよう

補助金制度の電子申請では、JGrantsを活用すると便利です。
JGrantsを利用するためには、gBizIDアカウントを取得する必要があるため、申請したい補助金があれば早めに手続きを進めましょう。

補助金申請について分からないことや不安があれば、補助金活用支援合同会社にご相談ください。

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監修者プロフィール

補助金コンサルタント 上田 晃生

1977年生まれ神奈川県横浜市出身。
OA機器の営業から飲食業界に入り店長・統括等を経験し、経営コンサルタント会社へ転職。

2021年に補助金活用支援合同会社を設立し独立。

経営者の潜在的な要望を引き出し、事業拡大を実現する「コンサルティング型」によって、1年間で100件以上の補助金申請をサポートし、1憶5千万円以上の採択を実現。

最適な補助金の提案から受給まで、完全サポートしている。