補助金ビジネスとは?注目される理由や取り扱うメリットを徹底解説!

補助金ビジネスとは、補助金を活用したい企業をサポートするためのビジネスのことです。
しかし、実際にどのような仕事をするのかはあまり知られていない部分があり、クライアントを手助けする正式な事業であるにも関わず「怪しい」「悪質ビジネス」というイメージを持つ方も少なくありません。

そこで今回は、補助金ビジネスとはどんなビジネスなのか、なぜ注目されているのかについて、わかりやすく紹介します。
補助金ビジネスのなかでも、怪しい事業者を見極める方法についてもあわせて解説するので、ぜひご覧ください。

1.そもそも補助金とは?

補助金ビジネスについて説明する前に、補助金とはどういうものか、助成金とはどう違うかについておさらいしておきましょう。

1-1.補助金とは「財団や国が行う支援制度」のこと

補助金とは、財団や国、地方自治体が行う支援制度のことをいいます。
それぞれの実施団体ごとに定められた政策目標に沿った取り組みを行う企業を、補助金の給付という形で支援しています。
「四大補助金」と呼ばれる下記の補助金が有名です。

補助金名称 主な補助対象事業
事業再構築補助金 事業転換や新分野への転換、事業再構築の取り組み
小規模事業者持続化補助金 販路拡大や、生産性向上を目指す取り組み
IT導入補助金 業務効率化、生産性向上を目的としたITツール導入の取り組み
ものづくり補助金 社会や制度改革に対応するための取り組み

補助金を活用する場合には、補助金の「政策目標」や「趣旨」と、自社の事業が合っているかの確認が大切です。

1-2.助成金との違い

助成金は「労働環境や従業員の雇用関連に対する支援を行う制度」のことで、厚生労働省の管轄です。
補助金と助成金は、管轄している行政や審査の有無、何に対する支援であるのかに違いがあります。

申請時に審査が行われる補助金とは異なり、公募要領で定められている一定の要件を満たすことができれば必ず支給されるのが助成金の特徴です。

また、労働社会保険諸法令に基づく助成金の申請サポート業務は「社会保険労務士の独占業務」と法律で定められており、別の士業やコンサルタントの申請サポートは禁じられています。
もし、社会保険労務士以外に助成金申請サポートを依頼した場合、助成金の不正受給を疑われたり、法律違反を問われる可能性があるので、必ず社会保険労務士へ相談しましょう。

2.補助金ビジネスとは?

ここからは、補助金ビジネスがどのようなビジネスなのかについて、わかりやすく解説します。
補助金の申請サポート業務を行うこともある「士業」との関係性についてもあわせてご紹介しますので、参考にしてください。

2-1.補助金ビジネスの概要

補助金の選定や計画書の作成サポートなどの支援を行うことにより事業拡大・企業成長に貢献するビジネスを、「補助金ビジネス」といいます。
補助金ビジネスは、着手金と成功報酬で利益を得る仕組みです。

依頼料相場:補助金コンサルタントの場合
・着手金 5~50万円
・成功報酬 10%~40%
※補助金の規模や支給額によって大きく異なる。

成功報酬は、補助金が採択された場合に得ることができる利益であるため、補助金ビジネスでは、いかに採択率の高い申請書作成をサポートできるかが重要になります。

2-2.士業との関係性

補助金ビジネスは、補助金申請サポートをメインで取り扱う「補助金コンサルタント」だけでなく、士業、経営コンサルタントがサービスの1つとして取り扱っているケースもあります。
補助金の申請書や事業計画書の作成には、経理や経営などに関する専門的な知識が必要になることがあるためです。

補助金申請サポートを取り扱うことがある主な士業は下記の通りです。

士業名称 概要
税理士 ・税制や融資に関するプロ

・補助金受給後の会計管理も任せられる

中小企業診断士 ・中小企業向けの経営コンサルタント

・事業計画の策定を得意としている

・中小企業診断士のなかには補助金申請を専門としている人もいる

行政書士 ・公的機関に提出する書類作成のプロ

・補助金申請に必要になる「事業計画書」などの資料作成を得意としている

社会保険労務士 ・社会保険や労務関係のプロ

・厚生労働省管轄の国家資格保持者として助成金を独占業務としている

このほかにも「認定経営革新等支援機関」と呼ばれる中小企業支援に関するプロが、補助金申請サポートを行っています。
認定経営革新等支援機関については、下記のサイトをご覧ください。
【経済産業省・中小企業庁│ミラサポplus「認定支援機関」

3.補助金ビジネスが注目されている2つの理由

補助金ビジネスは、なぜ今注目を集めているのでしょうか。
その理由として、以下の2つが挙げられます。

3-1.補助金の活用が注目を集めているから

補助金ビジネスが注目されている理由の1つ目は「補助金の活用が注目を集めているから」です。

補助金は、不況に負けない強い企業を目指すための1つの手段として活用されるようになりました。
しかし、補助金の種類は年々増加しており、企業に合うものを探すのが難しいと感じたり、そもそも補助金がよくわからないので挑戦できないと考えたりするケースも少なくありません。

だからこそ、企業が補助金活用について安心して相談ができる「補助金ビジネス」を取り扱う士業や補助金コンサルタントへの注目が集まっています。

3-2.専門的な知識があれば始められるから

補助金ビジネスを始めるにあたり、必ず必要となる資格はありません。
補助金に関する基本的な知識や、書類作成のための専門的な知識があれば誰でも補助金ビジネスをスタートすることができます

補助金活用支援や補助金ビジネスの知識を学びたいと考えている方には、「補助金コンサルタント養成講座」がおすすめです。
補助金コンサルタント養成講座では、補助金の基本的な知識をはじめ、補助金ビジネスを行うために必要な営業ノウハウについても学ぶことができます。

無料のWEBセミナーは随時開催しておりますので、ぜひご参加ください。
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4.補助金ビジネスを取り扱うメリット

ここからは、補助金ビジネスを始めることで得られるメリットについて紹介します。

4-1.クライアントへ提供できる情報の幅が広がる

すでにクライアントと取引がある士業やコンサルタント業の方であれば、クライアントへ提供できる情報の幅を広げることができます
クライアントが現在直面している問題だけでなく、これまでの業績を含めた現状を理解している士業やコンサルタント業の方だからこそ、適切な補助金活用方法を提案できるようになります。

また、企業成長につながる補助金活用を支援することは、顧客からの信頼という大きな武器を得ることにもつながります。

4-2.収入アップが期待できる

補助金ビジネスでは多くの場合、「着手金」と「成功報酬」から収益を得ます。
この「成功報酬」は、補助金採択金額の10~40%とされており、補助金額の大きな補助金が採択されれば、その分多くの収益を得ることができます。

メインのビジネスに加え、補助金の提案や申請サポートができるようになることで、プラスαの収入や顧客単価アップにつなげることが可能です。

5.怪しい補助金ビジネスには注意!

補助金ビジネスを取り扱う業者のなかには、適切なサポートをしない業者や高額請求を行う怪しい業者もいます。
以下のような場合には、怪しい補助金ビジネスの可能性が高いので注意が必要です。

・着手金や成功報酬が相場と比較して高額である
・採択審査が行われる補助金で「必ず受給できる!」と謳っている
・社会保険労務士ではないのに「助成金申請もサポートできます」と謳っている
・申請要件を満たしていないときに偽の書類での申請を提案する
・お問い合わせに対する回答が曖昧

少しでも怪しいと感じた場合には、公的機関へ相談と報告を行いましょう。
これから補助金ビジネスを始めたいと考えている方は、業績やサポート内容をしっかりと明記し、相談に対して親身になって答えられるように知識をつけることが大切です。

6.補助金ビジネスを学ぶなら「補助金コンサルタント養成講座」がおすすめ!

補助金ビジネスは、補助金に対する基本的な知識と、補助金活用に関する専門的な知識を持っていないと、思わぬところで公募要件不足や法律違反をしてしまうことがあります。
だからこそ、正しい知識と営業方法をしっかり学ぶことが大切です。

合同会社SCSでは、補助金に関する知識を学び、補助金コンサルタントとして活躍したい方のために「補助金コンサルタント養成講座」を提供しています。
補助金コンサルタント養成講座では、補助金や補助金ビジネスの基本的な知識だけでなく、補助金コンサルタントとして営業していくためのノウハウを幅広く学べることが特徴です。

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監修者プロフィール

補助金コンサルタント 上田 晃生

1977年生まれ神奈川県横浜市出身。
OA機器の営業から飲食業界に入り店長・統括等を経験し、経営コンサルタント会社へ転職。

2021年に合同会社SCSを設立し独立。

経営者の潜在的な要望を引き出し、事業拡大を実現する「コンサルティング型」によって、1年間で100件以上の補助金申請をサポートし、1憶5千万円以上の採択を実現。

最適な補助金の提案から受給まで、完全サポートしている。